付録「わかる授業、8つのアドバイス」

1,年度の最初の時間に、必ず授業についての約束を確認すること
 私の場合、辞書を持ってくること、辞書は常に手元に置き、特に指示のないかぎり自由に使ってよいこと等。

2,椅子に座りっきりにさせないで、動かすことを意識すること
 50分の授業中、何度かは席を立たせること。できれば活動のある動きが望ましい。

3,1時間の授業のなかの主要発問をきちんと組み立てること
 その授業の主要な発問はなにか、しっかり分析する。それから枝葉の発問をつける。

4,発問によって対立がうまれる、そんな発問をつくること(これが教師の力)
 当たり前の答えしか返ってこない発問ではダレル。教室に意図的に対立を起こさせる。

5,発問は全員に対しておこなうこと
 単純な一問一答は別として、すべての生徒が一つの発問に集中できるようにする。

6,発問に対する解は、(単純な一問一答は別として)必ず一度書かせること
 ①書く、という行動によって思考が深まる。
 ②書く、という行動によって行為が統一される。
 ③なにをやっていいかわからない生徒が生まれない。
 ④教師は生徒の動きを把握できる。
 ⑤生徒の発言も楽になる、書いたことを読めばいいのだから。
 ⑥生徒の解の状況を把握でき、授業を意図的に組み立てることができる。 

7,机間巡視をしっかりおこなうこと
 教壇に立ちっぱなしにならないこと。生徒の間を回り、話しかけ、問いかけ、注意し、励ます。

8,授業はチャイムと同時に終わること
 大切な解説の途中であっても、チャイムと同時に終わる。どうしても延びる場合はきちんと謝ってからにする。

おまけ1,教科書の教材文を加工して独自のテキストを作成する。
おまけ2,ノートをすべてワークシートにしてしまう。
おまけ3,お金を使って本を買う。
おまけ4,自分のお金で研究会に参加する。
おまけ5,研究授業は絶対に断らない。